管楽器調律師
管楽器調律TOKYO 代表 西部 圭亮
Nishibu Keisuke
担当:管楽器全般
地域:首都圏
自身の楽器が事故にあったことをきっかけに凹みや歪みが直っても肝心の音が元に直らない現象を改善できる方法を探し、当時チューバで試した人がほとんど居なかった管楽器調律(旧金管調律)という技術に出会う。
その時の劇的な変化に驚き、この技術は楽器業界に絶対に必要であると確信し、調整技術を和田守弘氏(現 管楽器調律研究所代表)に師事。
チューバ奏者としての知識と経験をもとに管楽器調律の技術を独自に研究し、大型の楽器の調律において安定した効果を持続的に発揮できる調律方法を確立する。2020年より管楽器調律師として事業を開始する。
2024年管楽器調律TOKYOの代表となる。
音や吹奏感の違和感がどこに原因があるかを適切に見極め、リペア技術や職業演奏家目線の知識を複合的に活用した楽器のトータルバランス調整を得意とする。
チューバ奏者、管楽器調律師。11歳よりチューバを始める。東京学芸大学教育学部中等教育教員養成課程音楽専攻を経て、世界的チューバ奏者セルジオ・キャロリーノ氏の推薦によりポルト高等音楽芸術院へ一年間留学。ポルト国立交響楽団に客演。日本へ帰国後フリーランス奏者として活動を開始、読売日本交響楽団をはじめ国内オーケストラへ客演。チューバ四重奏団”TUBASSADORS“に所属し、チューバアンサンブルの可能性を追求すべく活動中。同グループのために編曲作品を多数提供し、出版販売を行っている。
第12回日本jr管打楽器コンクールチューバ部門銀賞(金賞無し)。第20回コンセール・マロニエ21 金管楽器部門入選。第3回J.E.T.A.学生ソロコンクール第2位。
これまでにチューバを渡辺功、山本訓久、セルジオ・キャロリーノ、次田心平の各氏に師事。
是澤 悠
Koresawa Yu
担当:フルート属、オーボエ属、クラリネット属、ファゴット属
地域:首都圏
ネット上に出ていた「管楽器調律」の案内に、自身の演奏するオーボエ等の「木製」の楽器にも施工可能であるとの記載を発見。首都圏のプロオーボエ奏者では初となる管楽器調律を、西部氏に依頼する。
そこで体験した、これまでのリペア技術やメーカーとの楽器開発等では体感したことなかった楽器の著しい変化に驚き、様々な新たな可能性を感じたため、月1ペースで西部氏と様々な実験検証、情報共有を行う。
自身でも実験検証を続ける中、楽器やリードに対しての様々なメーカーやモデル、スタイル別に対しての調律技術を確立。メーカーとも共有することによって更なる発見や進化を続けている。
2023年末より木製の楽器に対しての管楽器調律を事業として開始する。
奏者としての観点を持ちつつ、そもそも細かな調整が必要とされるオーボエ等の木管楽器の扱いを理解しながら、音楽に限らず様々な分野の方々からの知見も伺いながら、日々探究を続けている。
オーボエ・イングリッシュホルン奏者
9月15日。宮崎県日向市生まれ。幼少期にピアノを始め、日向市立財光寺中学校吹奏楽部でオーボエを始める。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学音楽学部器楽科オーボエ専攻卒業。学内試験にて選抜、芸大定期「室内楽」に出演。(木管5重奏・リゲティ作曲 木管5重奏の為の10の小品を演奏)
これまでにオーボエ、イングリッシュホルン奏者として、国内のプロオーケストラやプロ吹奏楽団の演奏会に出演、CD録音に参加。
現在も数多くのコンサート、レコーディング、音楽番組出演等、様々な現場で活動中。
数多くのドラマ、映画、アニメ等の音楽を手がける作曲家、菅野祐悟氏のオーケストラコンサートに出演。
2014年からラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのエリアコンサートに木管アンサンブルとして出演。
録音に参加した「南聡作品集「昼」」は「レコード芸術」新譜月評において「特選盤」に選ばれ、第50回レコード・アカデミー賞(2012年度)・現代曲部門を受賞。
また吹奏楽、オーケストラの指導者として活動。吹奏楽では指導団体の多くが全日本吹奏楽コンクール、全日本アンサンブルコンテスト(全国大会)に出場している。
バジル・クリッツァー氏のレッスンを受けたことをきっかけに、これまでに数多くのアレクサンダー・テクニーク教師によるレッスン、講座、ワークショップを受講する。楽器を始めた時からの「手の震え」に悩まされながらも音楽活動を続けながら、様々なアプローチを試みることで、現在は精力的に音楽活動を展開中。また、それまでの経験、学びや気付き、様々なノウハウ、学んでいる事柄に基づいたレッスンも行なっている。
現在、国立音楽院、東京都立総合芸術高等学校、各講師。
学研プラス「音が変わる!うまくなる!たのしい吹奏楽」2巻 楽器別アドバイス オーボエ編の執筆を担当。
これまでにオーボエを宮崎隆浩、池田昭子、広田智之、小畑善昭、小林裕、オットー・ヴィンターの各氏に、バロックオーボエを三宮正満氏に師事。ハンスイェルク・シェレンベルガー、パオロ・グラツィア、クリストフ・ハルトマン、ルカ・ヴィニャーリのマスタークラスを受講。
柴 智和
Shiba Tomokazu
担当:サックス
地域:首都圏
中学校の吹奏楽部にてホルンと出会う。
大学のビッグバンドサークルにてサクソフォンを始める。
その後、サクソフォンの構造や成り立ち、発展の歴史の虜になり、海外の文献などを読み漁り独自で研究・調査を深める。
それなりのサクソフォンマニアになった頃、大手音楽出版社から誘いを受けサクソフォン専門誌の編集者として働く。多くのプロ奏者や楽器店・メーカーに取材する中で楽器やパーツに関する多くの着想を得る。
2017年、独自の視点から全く新しいサクソフォンのパーツを作るべくサクソフォン用のネックジョイントスクリュー(後の『柴ネジ』)の研究に着手。
実験の中で様々なサイズと形状を試作し、ネジの長さや太さ、形状の各部位にどんな効果があるのかを細かく分析した上で適正と考えられる範囲を設定。重量ではなく、素材特性と形状特性、そしてサイズ適正の3つの組み合わせこそがネジと楽器とセッティングとの相性、トータルの性能を引き出せる相性を決めるという考えに至る。
またプロ奏者と長期に渡ってのモニタリングを続けることで、その場限りの変化や驚きではなく長く飽きずに使える普遍的で音楽的に優れた道具を目指す。2018年5月『柴ネジ』販売を開始。対面試奏とSNSでのDMを通じた形でのみの流通となるが、クチコミや多くのプロ奏者からの推薦もあり多数の支持を得る。2024年3月現在で通算2000本以上を売り上げる。
2018〜2020年、主にクラシカルサクソフォン用のネジのみを作る。この間も真鍮に加えてリン青銅、洋白、砲金など様々な素材を用いて研究を継続。この時ジャズ・ポピュラー音楽に使うには音がまとまりすぎるなど課題があり実用化、販売には至らず。
2021年、コロナ禍において対面での試奏が減るもこれをチャンスと捉え、柴ネジ品質向上のため世にある様々な音響処理を調べる中で管楽器調律と出会う。
管楽器調律により楽器本体に良好な変化が認められたため、ネジに対する応用実験を始める。どんな仕上げ方が最も適正でネジの設計通りの効果が望めるのか、どんな楽器・奏者でも使えるパーツを目指して調律の研究に励む。
2021〜2023年、管体の調律を行わずネジやサムフック、一部キーガードなどのパーツのみの調律でどこまで管体の性能が引き出せるか研究を続ける中で、素材に応じた調律手法の手数を増やす。またネジの特性を素材特性、形状特性、サイズ適正、調律特性の4つの観点から見直し更なる向上を実現する。
楽器とネジとの共鳴バランス、管体とパーツの関係性の複雑さの中に大きな可能性を見つけ、管楽器調律の奥深さと面白さにのめりこむ。
しかし多くの奏者や管楽器調律師との実験と検証を重ね、サクソフォン用のネジや各パーツに調律を導入する中で、不健康な管体に対する調律の必要性を強く実感する。
特に管体の歪みやリペアの作業工程による火入れなど様々な要素で鳴りづらい方向に変化してしまった管体を本来の素直な姿に戻すには、管楽器調律による改善を図るしかないと考えるに至る。
2024年3月から管楽器調律師として活動を始める。
メールでのお問い合わせはこちらから→ t.shiba1104◎gmail.com(◎を@に変更してください)